ここ数日、厳しい暑さが続いています。異常です。
こう暑くなると、フルカウントジーンズの
着用頻度がグッと上がります．．．。

ジーンズは暑い。
そんなイメージの方多いんじゃないでしょうか。
その通りです。近年のジーンズは厚い。そして、ザラつき、硬く、蒸れる。

しかし、フルカウントのジーンズは違います。
厳密に言うと、40年代のXXと、フルカウントのジーンズは違います。
快適です。

「フルカウン トは穿き心地が良い」
このイメージの方は非常に多いんじゃないでしょうか。


「フルカウントの定番デニムはジンバブエコットンを使ってるからは着心地が良い。」
良くそういって頂けるんですが、惜しい。違います。
いくらジンバブエコットンを使ったってギュンギュンによって、
度詰めで織れば他と大差ないでしょう。
「フルカウントの降り方は穿き心地が良い。」
フルカウントの撚り方で糸を作り、フルカウントの織り方で織ると、
穿き心地の良いデニムが織り上がるんです。
ブランド綿、ジンバブエコットンのラベルが欲しくて、
ジンバブエコットンを使っている訳ではなく、
この糸の撚り方、生地の織り方がしたくて、
それに最適だったのがジンバブエコットンだったわけです。

何故その織り方がしたかったのか？
ヴィンテージデニムのような穿き心地を作りたかったから。
ヴィンテージデニムは柔らかく、穿き心地が良いです。
硬くないし、分厚くない。
いくら丈夫でも、作業着にそんな動きづらい物を選ばないでしょう。

汗を良く吸いとり、蒸れない。
風通しが良い。
肌触りが良い。

何故かと言うと．．．。

画像は横糸。上から順にほぐしていったもの。三番目が解りづらいですが。。。
生地から横糸をすっと引くと簡単にほぐれます。
また、抜き取った太い糸もスルッとほぐれま す。
緩く糸をよって、緩く生地を織っている為。
それが柔らかさと、抜群の肌触りの良さを生みます。

上から2.3番目の糸を観て頂くと毛足の長さが解ると思います。
伝わりますかね？これが超長綿たる由縁。
この長い毛足が、緩く撚っても良く絡まることで
糸を形成でき、柔らかな糸に仕上がり ます。

毛足が短いと強い力じゃないと、すぐ崩壊します。
これをフルカウントの技術により、弱い力でじっくり織られた、
柔らかなデニムに織り上げるんです。
柔らかさと肌触りの秘密はここにあります。


そして、「蒸れない、暑くない、動きやすい」の仕組みについて。


フルカウントの緩い力で撚った糸。一般的な強い力で撚った糸。比べると、
強い力で撚った糸はコッ トンが詰まったパンパンの硬い糸ができ上がります。
弱い力で撚った糸は緩く撚った分、長い毛足が絡まり、空気の層が生まれる。

汗をかき、体から皮脂等の汚れが出ても、
フルカウントの糸は空気の層に汗や汚れを閉じ込めます。
他の糸以上に汗を吸い、空気を逃がしてくれるため蒸れずに
涼しい穿き心地を維持してくれるんです。


そして、この層のおかげもあり、生地が伸び縮みする。